2012年03月23日

ポーの一族

突然だけど、私のお気に入りの・・というか、忘れられない漫画の話。

萩尾望都の描いた「ポーの一族」。
永きに渡って生きる、ヴァンパイアの話だ。
この話の主人公「エドガー」は、ヴァンパイアになりたくてなったわけじゃない。
小さい頃、訳あって妹とともに捨てられ、ヴァンパイアに拾われて育てられる。
そして 育ててくれた人たちがヴァンパイアだと知ったときから、
エドガーに悲劇が訪れる

いや、もう。
読んでて凄く悲しい話だった。
寂しくて、
妹メリーベルを一族に迎え入れるもエドガーの悲しみと苦悩は消えず、
メリーベルを失って更に孤独に耐えられなくてアランを仲間に加える。
一族から離れ、養父母(ともにヴァンパイア)を失くしてなお、
永い時の中を流離わねばならない彼ら。

まるで光に透けるような、ふわりと空気とともに消えてしまいそうな
儚く幻のような彼らの存在を、萩尾望都が見事に描いている。
何処かに在るはずのヴァンパイアの村、「ポーの村」。
ポーの村を捜しエドガーとアランが旅をする話がある。
エドガーたちにとっては「ポーの村」が唯一安息を得られる場所。
・・・けれど、それに憧れるのは私も同じだった。
永遠に、歳を取らない一族。バラに囲まれた小さな村。
もし自分がヴァンパイアだったら、やはり孤独で不幸だろうな。
・・・そう思いながらも、憧れずにはいられない。
posted by asumi at 14:31| 東京 ☔| Comment(0) | 本・漫画・TV・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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